商品のご紹介

竹内園芸では、キュウリやトマト、ナスなどといった果菜※1を中心に、60品目、2,000品種以上もの多種多様な野菜苗※2を生産しています。

※1:果菜…果実を食用とする野菜のことです。 ※2:野菜苗以外に花苗も一部生産しています。

50穴キュウリ苗 50穴トマト苗 グローブロックトマト苗 Tトップトマト苗

上部写真左から、50穴ええ苗(キュウリ苗)・50穴ええ苗(トマト苗)・グローブロック(トマト苗)・Tトップ(トマト苗)

ポット苗、プラグ苗の生産はもちろんのこと多様な規格にも対応しています。

『接木(つぎき)苗』を生産しています。

その果菜苗の中でも、私たちが注力している主力商品がこれです。

トマト苗接木前 トマト苗接木後

「接木(つぎき)苗」と言います。
「接木」とは、2種類の植物を接ぎ合わせ、両方の長所を兼ね揃えた植物を作ること。

例えば、おいしいトマトがたくさんできる品種(穂木)に病気に強い品種(台木)を接ぎあわせることによって、病気への抵抗性を付与することができます。
そうすることで、病気に負けず栽培管理が容易で、かつおいしいトマトが収穫できる苗ができ上がります。

接木説明

▲トマト苗の接木例

このように、接木苗とはとても付加価値の高い苗なのです。

接木苗には次のようなメリットがあります。

接ぎあわせる台木品種によって、次のような特性を苗に持たせることができます。

  • 環境に強い
    寒さに強い、あるいは暑さに強いなど、外環境に強い台木を用いて接木をすることで、環境に強い苗ができます。
  • 病害虫に強い
    病害虫に耐性のある台木を用いて接木をすることで、病害虫に強い苗ができます。
  • 連作障害に強い
    連作障害※3に耐性のある台木を用いて接木することで、連作障害に強い苗ができます。

※3:連作障害…同じ作物を同じ圃場で繰り返し栽培すると、作物が次第に生育不良となる現象が発生します。これを「連作障害」と言います。土壌を消毒したり、連作せず異なる品目の作物を栽培するといった方法(輪作)で連作障害を回避できますが、最も簡単な方法としては、接木苗を用いることです。

接木苗が確実に活着してしっかりした接木苗となるには、丁寧で確実な接木作業と、接木後の栽培管理に高度な技術が必要となります。

私たちは、熟練の接木スタッフと専用設備を用いた高度な栽培管理技術とノウハウで、良質な接木苗の安定供給を実現しています。

生産工程(苗ができるまで)

竹内園芸では、育苗のプロとして、良質な苗を確実かつ効率的に生産しています。
ここでは、苗ができるまでの過程をご紹介します。

生産工程

土つくり

培土

十分に寝かせて切り返した真土を蒸気消毒し、病害菌のない安心して使える真土にします。その後、数種類の土壌改良材をブレンドし、当社独自のこだわりの培養土を作っています。また培土のビニールポットへの土詰めには、専用の自動ポッティングマシンを導入することで省力化を図っています。


播種(種まき)

播種

播種専用の機械を使い、育苗トレイ(プラグトレイ)に効率的に種を播いていきます。播種後は、覆土・灌水し、「発芽室」に入れて管理していきます。「発芽室」では、種の発芽に適した環境を作り出すことによって、確実で均一な発芽を実現しています。


初期育苗

初期育苗

「発芽室」よりハウスに苗を出し、接木するまでの初期の育苗管理をしていきます。ここで接木しやすいしっかりした強い苗にできているかどうかがとても重要。この時点での苗の良し悪しでその後の苗の生育が決まる非常に重要な工程です。当社では、きめ細かい管理を実施、失敗しない安定した苗作りを実現しています。


接木

接木

農繁期では1日最大15万本もの苗を、熟練の接木スタッフが1本1本すばやく丁寧に接木していきます。この接木の出来栄えで、接木苗の品質の半分以上が決まります。当社の心臓部ともいえる最も重要な工程の一つです。


養生、順化

養生室

接木した苗は、すぐさま温度・湿度・照度・炭酸ガス濃度等を人為的に制御した「養生室」に入れて管理していきます。この中で、接木によって弱った苗を回復させながら、接ぎ目を徐々に活着させていきます。「養生室」を使うことによって、短時間で確実な活着を実現しています。養生後は、各ハウスに苗を移動し、順化管理を行います。順化工程では、温度・湿度・日照量等を調整し、徐々にハウスの栽培環境に慣れさせていきます。


挿し替え(プラグ苗出荷)

挿し替え

プラグ苗として出荷される苗は、出荷前に丁寧に挿し替え作業を行うことによって、品質、大きさを均一に揃えて出荷しています。


鉢上(移植)、二次育苗

鉢上

順化が完了した苗を1本1本丁寧にビニールポットに移植していきます。移植し終わった苗は、スペーシングを行いしっかりと引き締まった苗に育てていきます。手間暇かけて育てる一方で、灌水調整等を行うことによって適度にストレスを与え、定植後の環境変化にも負けない強い苗に仕立てていきます。


出荷

出荷

当社では専用の出荷設備を導入しており、出荷作業の高速化と省力化を実現。遠方へは宅配便、近隣地域には自社トラックによる配達を行い、すばやくお客様のお手元まで商品苗をお届けします。


経験と勘に頼らない生産

事務作業

当社では、いち早く育苗専用の生産管理システムを導入。 全ての農場と連携するオンラインネットワークを構築し、情報を一元管理&共有化しています。 お客様のご注文の時期、品目、品種、規格(サイズ)、育苗方法などによって、個別に生産計画を作成し、それを基づいて作業を進めていきます。
しかし、育苗は繊細な生き物相手の仕事。当然ながら、実際は計画通りにいかないことは当たり前です。 そこで最も重要なことは、データに基づいて設定された生産計画を基準に、各農場管理者の経験とノウハウで苗の生育度を客観的に判断。計画とのずれが生じていれば、育苗管理技術で生育度をコントロールしていきます。
経験と勘だけに頼るのではなく、永年のノウハウを蓄積したデータに基づいて育苗管理を行うことで、良質な苗を安定的かつ効率的に生産できる環境を実現しました。

出荷基準(接木苗)

苗の生産にかかる日数は以下のようになります。ご注文際の目安にしてください。

出荷基準

※トルバム、トナシム、トレロ、カレヘン等のナス台木は、
 上記日数より10~20日必要となります。
※プラグ(セル)苗について、固化培土を、ウリ科苗は通年、
 トマト苗は夏期(7~10月頃)に使用します。
※上記以外の苗(スイカ、メロン、ピーマン、各種実生苗等)については、
 別途お問い合わせください。
※上記基準は、あくまで目安です。ご注文時は葉枚数・苗丈・花芽位置などの
 ご指定はお受けできません。
※低温期の発送には、苗の低温障害・凍結防止のため、状況に応じて寒冷地対策を施します。
 詳細についてはお問い合わせください。
※生産には最善の努力を尽くしますが、気象やその他の条件により、
 納期・品種・本数・苗齢がご注文時と異なる場合がございます。
 万一、結果不良が発生いたしましても補償には応じられません。
 またお客様での鉢上(移植)後や定植後の栽培条件・天候などにより、結果は異なります。

出荷単位

商品の出荷の際は、以下のような単位にて出荷いたします。

出荷基準

※プラグ(セル)苗は、2トレイからご注文いただけます。

苗のご用命はこちらまで

「竹内園芸の野菜苗」のご注文は、お近くのJA、種苗店様等を通じてご用命くださいますようお願い申し上げます。

苗に関するお問い合わせは、下記までお気軽にご連絡ください。

Tel.088-672-3690 Fax.088-672-3366

info@takeuchi-yasainae.com

   ※全角の「@」を半角の「@」に変更して送信してください。

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